長らく続く超低金利、ペイオフ解禁や確定拠出型年金への移行など、今後は自分の資産をどう運用していくのかを個人が自己責任で考えければならない時代になってきました。生涯設計の資産運用ポートフォリオに株式や株式投資信託を組み込み、自分で運用・管理することが当たり前になるのも時間の問題です。
一方、インターネットの発達に伴い、従来個人投資家には難しかった株式投資に関する情報を、誰でも手軽に手に入れることが出来るようになりました。しかし、乱立する証券会社やポータルサイトの情報を総合的に活用するにはかなりの労力が必要となるのも事実です。
また、従来パソコン単体で利用するローカル株価分析ソフトでは、高速なチャート表示や検索などの優れた特徴がありますがインターネットとは独立した環境となっているため、せっかくのインターネット上の情報をうまく活用することが出来ませんでした。
Macintosh用株価分析支援ソフトウェア「わらしべ」は、インターネットから取得した日々株価データをマック上でデータベース化することで、高速なチャート表示や銘柄検索などローカル株価分析ソフトのメリットを生かしつつ、チャート表示中の銘柄についてはインターネット各サイトの情報にシームレスにリンクすることにより、ローカル株価分析ソフトのメリットとインターネット上の豊富な株式情報を統合して活用するためのソフトウェアです。
「わらしべ」を使えば、必ず利益が上がるというものではありませんが、「わらしべ」は単なるチャート表示ソフトではなく、株式投資を研究するための道具として皆様のお役にたてるのではないかと思います。
最後に「わらしべ」のネーミングについては、皆様もよくご存じの昔話「わらしべ長者」にあやかりたいということでこの名前になりました。
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株価データベースをマック本体に保有することで、高速にチャートを表示できます。最近ではインターネットサイト上でも株価チャートを参照することができますが、せっかくのマックのパワーを生かせているとはいえません。是非ローカルチャートの快適さをお試しください。表示可能なチャートの種類は以下の通りです。
注)各種指標の分析方法については豊富な市販の解説本をご利用ください。
(本マニュアル付録の章の「04.参考書を探す」で検索できます。)
「わらしべ」で取り扱えるもの以外にも株価分析に関する指標は沢山ありますが、4本値と移動平均線、出来高を理解するだけでもかなり奥深いものがあります。まずは、基礎の基礎から挑戦してみましょう!!
「わらしべ」の指標を全て説明できるようになったら、株式評論家になれるかもしれません。(^ ^)
「わらしべ」で株価チャートを表示したときに画面に表示されている指標の数はかなりの種類になりますので、1銘柄のチャートを表示するだけでもマック上では複雑な計算を繰り返しています。この様な指標を元に銘柄検索を行うためには、全銘柄についてこれらの指標を検索の度、計算しなくてはならないのですが、それでは検索にかなりの時間がかかることになります。
そこで、「わらしべ」では、まず銘柄ごとの全指標を一気に計算し、ファイル(日次分析ファイル)として保存します。その後の検索時にはこのファイルの計算済み指標を利用します。
日次分析ファイルの作成には少々時間がかかります。しかし、一度日次分析ファイルができれば、以後の銘柄検索には各種指標の計算は不要となりますので、数千銘柄から何度でも短時間で検索が可能です。また、日次分析ファイルに保存されている各種指標を直接一覧で表示することも可能です。日次分析ファイルの詳細については、「08.日次分析」をご覧ください。(以下は、日次分析ファイルの内容を表示したものです)
本日からさかのぼって過去30日間の値上がり率、値下がり率上位20を銘柄検索し、過去分析ファイルを出力します。過去分析ファイルにより、最近の値上がり銘柄の状況がチェックできます。
簡単な指定で、日次分析ファイルを元に登録全銘柄から条件に合う銘柄を抽出できます。例えば、終値<700円かつ25日平均線乖離率<−5%かつ5週RCI<−80%などです。設定可能な指標は、日足、週足についてそれぞれ以下の通りです。
<<株価・出来高>>
始値、高値、安値、終値、出来高、株価前日比、株価増減率、出来高前比、出来高増率
<<移動平均線>>
5日線、25日線、75日線、5週線、13週線、26週線
平均線傾斜、株価クロス、平均線クロス、乖離率、乖離線傾斜、二線乖離、出来高平均、出来高傾斜、出来高乖離
<<RSI>>
9日線、13日線、42日線、5週線、13週線、26週線、RSI傾斜、RSIクロス
<<RCI>>
9日線、13日線、5週線、13週線、26週線、RCI傾斜、RCIクロス
銘柄検索条件を、過去の実績に照らし合わせてどの程度有効なのかを検証することができます。 過去の日次分析ファイルを利用して銘柄を検索した後、その後の株価の動きを追跡し、利益を上げたのか損をしたのかを検証できます。もちろん、検索から、検証までの行程をMacが全自動で実施します。検証結果を見てさらに条件を調整します。
株式売買取引の管理に利用します。また、実際に購入せず売買シミュレーションとしても利用できます。まずは仮想売買で実力診断するのもよいでしょう。
売買取引を集計して、本日までの累計利益額を計算します。現在の持ち株は、当日の終値で売却したものとして計算します。手数料、税金等も考慮されています。(ただし、平成11年10月以前の計算方法で概算計算します)
現在保有中の銘柄については銘柄ごとに損益額を計算します。保有銘柄の損益額計算は追加売買による取引も考慮されています。
Macintosh用株価分析支援ソフトウェア「わらしべ」は、3ヶ月間無料で試用が可能です。仮ユーザー登録を行えば直ぐにご利用になれます。ユーザー登録の詳細は、「02.ユーザー登録」を御覧ください。
(注)Macintosh用株価分析支援ソフトウェア「わらしべ」はシェアウェアソフトです。3ヶ月間を越えて継続ご利用いただく場合は、仮ユーザー登録期間中に所定のシェアウェアをお支払いいただきます。
また、シェアウェアについては、まだ実際の株式売買を行っていない方にも、株式売買の雰囲気を味わっていただけるよう、正規ユーザー登録日の日経平均株価とさせていただきます。即ち、シェアウェア料は日々刻々と変化していきますので、貴方の努力次第で料金が決まります。