<<日経平均の仮想売買で腕試し>>
<<仮想売買でまず腕試し>>
さて、前章までで「わらしべ」の運用が始まった訳ですが、目的はやはり株式投資です。でも、実際に証券会社で株式投資を始める前に、まず「わらしべ」の仮想売買機能で腕試しをするといいでしょう。実際の株式売買では、投資金額の2割以上損をすることもよくあります。100万円で20万円、ちょっと怖いですね。まずは、十分勉強し腕に自信がついてから本番に向かうべきです。
<<日経平均チャートの眺めてみましょう>>
株式市場では毎日沢山の銘柄が売買されていますが、まずは市場全体を表現する日本の代表的な指標の一つである日経平均株価を売買して試してみます。
日経平均株価の詳細はこちらをご覧ください。
まず、「わらしべ」を起動し「チャート」メニューの「株価チャート(週足)...」を選択します。
「日経平均株価」をクリックし、「OK」ボタンを押します。
今日現在の日経平均株価のチャートが表示されました。この画面をよく眺めてみてください。以下のチャートは2002年8月27日現在のものですので、皆さんが眺めているものとは違っています。一般的に株式投資とは、その銘柄が安いときに買い、高くなったら売るという非常に単純な行為です。問題は、この銘柄が上がるのか、下がるのか、それとも横這いなのかを読みとるのが難しいということです。
このマニュアルで、どの銘柄が上がるというような定理をご説明することは不可能です(それができれば億万長者です)。株式投資に絶対はありません。まず覚えるべき事は、儲けることではなく、損を出さないことです。つまり、各種指標やチャートを読みとりリスクが少なく値上がりしそうな銘柄を買うことになります。
そうは言ってみてもなかなか体感しないと分からないものです。とりあえず、今の日経平均株価が今後も上昇すると仮定して、今日の終値で購入(もちろん仮想購入です)してみましょう。
<<買い登録を行う>>
まず、今日の日経平均株価の終値をチェックします(「日別株価」ウィンドウの最終行に表示されています。この例では9、907円でした)。「取引登録」メニューの「買い...」を選択します。
先ほどと同様に銘柄選択画面が表示されますので、「日経平均株価」をクリックし、「OK」ボタンを押します。
以下の売買取引登録画面が表示されたら、@購入株価に今日の終値(9907)、A株数は適当に100株と入力し、「概算計算」ボタンを押します。手数料、消費税と精算金額が自動的に入力されます(これらの数字は、平成11年9月末までの計算式に基づいています。平成11年10月以降は手数料が自由化になり、証券会社ごとに全く異なっています。あくまで概算の数字と考えてください。これらの数字は上書き入力で修正することも可能です)。
そして、「登録」ボタンを押せば「わらしべ」の取引履歴に登録されます。実際に売買を始めた場合でも登録方法は同様です。
<<損益のチェック>>
さて、今日「日経平均株価」を買った訳ですが、気になるのが儲かっているかどうかです。「わらしべ」には、毎日の終値で手持ちの銘柄を評価し(その日の終値で売却したと仮定して)損益を計算する機能があります。
早速計算してみましょう。「取引登録」メニューの「集 計」を選択します。
以下の様な画面が表示されます。現在の損益額はマイナスになっています。今日購入して株価は変わっていないのに損益がマイナスになるのはなぜでしょうか?理由は売買取引登録時に計算された、「手数料」や「消費税」です。また、本日終値で売却したとして損益計算していますので、売却時の「税金」(売却時には税金もかかります)、「手数料」や「消費税」が必要になります。つまり、購入金額から5%程度は値上がりしないと、利益はないということです。
ちなみに、証券会社は、我々が売買した手数料が収益となり、投資家が利益を上げたか損をしたのかは関係ありません。つまり証券会社の側から見れば、どんどん売り買いを繰り返してもらうこと=儲け=いい顧客、という計算式があることを常に意識しながら、証券会社とお付き合をする必要があります。明日から毎日、日次株価データのインポートが終わったら、「集 計」をしてみましょう。緑色の文字が赤色になれば利益が出始めたと言うことです。
この様に、「わらしべ」を使えば簡単に仮想売買による投資シミュレーションが行えますので、この機能で本当に利益が出るようになるまで本番の株式投資はお預けです。じっくり練習を積んでください。何ヶ月もしくは何年かかるかわかりませんが、損をしたら命の次に大切な資産がなくなるわけです(1日で50万円損をしたなどという話もそれほど珍しいことではありません)。
ちょっとコマーシャルですが、そういう意味でも「わらしべ」のシェアウェアの価値をご理解いただければと思います。(^^;